Life Shift 倶楽部〜Money Ver.〜

〜お金とも仲良くなって豊かな人生を〜

物価の安い国

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コロナ以前、
海外旅行が好きで色々な場所へと行っていた。

 

旅の楽しみはなんと言っても異文化に触れることである。

 

日本にいては味わえない体験をすることは
若干の緊張も伴うがそれをはるかに超えるワクワク感でいっぱいだ。

 

見るもの聞くもの味わうもの、全てが新鮮で
五感をフル活動しながらそれを堪能し、それを脳裏に焼き付けていく。

 

私にとって旅は
人生を謳歌する上で
かなり上位にくる必須アイテムでもある。

 

20代の頃に訪れたバリでは空港から洗礼を受けた。
カウンターからスーツケースをピックアップし、ガラガラ引っ張っていると
おそろいの赤いポロシャツをきた現地の人たちが沢山いて
勝手に運ぼうとする。

 

いらないよ!と制するも
いいからいいから、といつの間にか私達の手から離れて
どんどん外に向かって歩いていく。

 
バリはこんなサービスもあるのか、とすごいね〜なんて話していたら

タクシー乗り場までくるとおもむろに手を出された。

「ん?」

 

「500円!500円!」と日本語で話すおじさん。

 

え?サービスじゃないの??
おいおい、勝手に運んでおいてそれはないだろう・・・?と思ったが
もう後の祭りで

財布から500円を支払った。

 

商魂たくましい・・・。
しかし、旅の始まりでもあったので
私達は洗礼を受けたね!なんて話しながらタクシーで宿に向かった。

 

到着して現地のきれいそうなレストランへ入る。
バリにきたら食べたかった”ナシゴレン”と”ミーゴレン”
その他、サラダやスープなどいくつか頼んで満喫。
会計は6,000円くらいだった。

 

バリって案外高いんだね!なんて話てたっけ。

 

翌日、ひょんなことで出会った現地ガイドのオジー
市場へ連れて行ってもらった。

海外に行った時、市場が近くにあったら行くようにしている。
活気があるしそこに住む人々の息遣いが体感できるからだ。

 

ジーのちょっとした日本語と私達のたどたどしい英語をフル活用しながらのコミュニケーションはとても楽しく、そろそろランチでも食べようかと市場の中の食堂に連れて行ってもらった。

 

ここにきたらナシゴレンだろう!ってことで頼むと
昨日のレストランよりも数倍美味しく、そして値段は3人で250円くらいだった。

 

その安さと美味しさに感動しながらも
昨夜のレストランのボッタクリぶりには(あら失礼…)驚かされる。
そしてバリでの500円の価値というものを考えさせられた。

 
日頃、何の疑問も持たずに日本で生活している私にとって
旅はお金に関してアンテナがたつ唯一のチャンスでもあった。

 

旅にいってマクドナルドやセブンイレブンがあると必ず寄り、
価格をリサーチする。

 

日本で売っている海外のものがこちらではとても安かったり
逆に日本の製品が2倍以上もして驚いたり。

 

日頃、為替レートなんて意識もしないけれど
海外に行くと換金所の円レートは必ず目に入るようになる。

 
その頃はカードをあまり使わないようにして
ニコニコ現金払いだったので
この旅で使っていいお小遣いはこのくらい、とお財布に入れて
現地で足りない分は換金してた。

 

見慣れない海外のお金は
人生ゲームでつかうおもちゃのお金のようで
まるでリアリティがないのだが

 

現地にいき、くしゃくしゃのお金でお釣りをかえされていくうちに
段々とそれがお金なのだ、と認識するようになってくる。

 

20代でカラダが元気なうちは
体力を必要とする場所に行きたい、と思っていて
そうすると日本よりも物価が安いところになった。

 

だから若くてお金もなかったけれど
現地の物価が安いから、とてもリッチな旅が満喫できた。

 

物価の安いところに行ったら
日本で買い物するよりも当然、安く買うことができる。

 

だからお土産も沢山買えた。
自分の物も結構買った。

 

海外に行くとお買い物をしたくなるのは
そうした為替による差があるから、というのも一つの理由だろう。

 

コロナ禍以前、
銀座に行くと中国の方々が沢山いた。
ここは本当に銀座だろうか?!というくらい
日本語以外の国々の言葉が街のどこからでも聞こえてきていた。

 

一時、中国人の爆買がニュースにあがっていたが
あれは日本の商品の品質が良いから、というだけでなく
日本の商品が安いから、ということを知った時
衝撃を受けた。

 

日本の物価って高いものだと思っていたし


2000年前後の頃、中国の北京には4度ほど行っていて
その時の物価の安さを体験していたから


まさか中国の人たちが買い物をしに日本に来ている理由の一つが
物価の安さだ、と知った時には驚きとともに
中国の経済発展の凄まじさを体感したのだった。

だって銀座に大挙して来ていた中国の方々の姿は
すごくお金持ちって感じじゃなかったから。

多分、極めて平均的な一般庶民の方々だったと思う。

 

いつから日本は
買い物しやすい国になってしまったのだろう。

 

今後、海外に行けたとして
その時の”円”というものは
どのくらいの力を発揮するのか。


日本に住んで日本円だけを使っている我々にとって
円安、円高ってニュースでは聞くけれど
どこか関係ない、って関心を持たない人が多い。

 

けれども
日本が鎖国していない限り
世界における日本の円の価値というものはかなり影響が大きい。

 

日本の水が買われている。
日本の土地が買われている。
日本の会社が買われている。
日本の技術が買われている。
日本の人財が買われている。

 

日本の貴重な資本が
どんどん外国籍になっていく未来を
誰が予想しただろう。

 

もはや他人事ではないのだ。


高齢社会、人口減が現実となっている今、
日本の未来を予想して
然るべき対処を我々一人一人が意識せねばならない。

 
資本主義社会に住んでいる限りは
きってもきれないお金の存在。

 

まずは自分の足元から。
 

お金の不安解消は
まず知ることから始めよう。 


知らなかった、では後の祭り。
間に合ううちに始めよう。